このコラムを書いたのは、ちょうど個性心理學と出会って、「いむらきよし流 成功の黄金律」が愛読書となった頃です。この本の中で最も印象に残った箇所が 「自分がないということは、この世に存在する意味がないことに等しい」という言葉でした。私自身が衝撃を受けた文章でしたので、それ以来、会員様によく伝えています。

西日本新聞朝刊コラム【倖せデコボコ】
⑲「モテる人」を目指さない

 お見合いをして、一番多いお断りの言葉は「いい人でしたが、すみません」。要するに「異性としての魅力が感じ取れませんでした」ということです。異性としての魅力がある人を「モテる人」と表現しますが、婚活の場において、モテる人を目指す必要はありません。一番大事なのは「自分を持っている人」になること。相手に合わせる柔軟性も必要ですが、自分の軸を持っていないと、相手に合わせ過ぎてしまいます。
会員のNさんは常に「自分がない人」でした。「どうしたらいいのか、分からない」が口癖で、お見合いの返事はいつも「お相手次第でお願いします」。自分で決めることをしないのです。自分の意見を言わないので、会話も物足りなくなってしまいます。人は皆、生まれてきた意味があるはずです。自分がないということは、この世に存在する意味がないことに等しいのだと伝えると、Nさんは、ハッとした顔をしました。そして自分でちゃんと決める「自ら行動する人」に変わりました。現在、交際中の彼との関係は、明らかに受け身ではなく彼女の意思がちゃんとあります。世界で一つだけの花が咲こうとしています。
(婚活事業所アイライン代表、福岡市)